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底なし沼からお届けします

生きる糧があるよろこび。

輝く未来も涙も全てくれないか

 最近ジャニーズWESTに堕ちた。こんなに短期間で沼を広げていいのか戸惑いつつも、順調に彼らのこれまでの歩みを脳内にインストールする作業を心底楽しみながら行っている。

 堕ちてすぐ、「なんでもっと早く好きにならなかったんだろう!」という絶望と「ああこんなに素晴らしいことしてたのね…彼らと同じ時を生きていける宇宙の全てに感謝」という歓喜でぐちゃぐちゃになるこの期間は、付き合い始めが一番楽しいという世間一般論に似ている気がする。

 でも、厳密には違う。彼らは恋愛対象かというと、そうであるのと同時に違うからだ。

 説明するのは難しい。自担と付き合いたいかと聞かれると進んで付き合いたいとは思わない(上からでごめんなさい。)それがわかってもらえずちょっとイラっとするのは、私だけではなく世のジャニヲタの方々も体験しているのではないだろうか。

 例えば私の場合、家族にヲタバレしてるので「あんたみたいな人を大野さんは好きにならないよ」なんていかにも可哀想、というかんじに言われると心底腹がたつ。別に私を好きになって欲しいなんて、自担を応援しているとき1ミリも考えていない。そりゃあ、ファンサが欲しいなとは思うし、認知を貰えているファンの人を羨ましく思う気持ちはあるけど、応援することと引き換えに見返りをくれと思ったことなんて一度もない。それに、メディアに溢れる情報が本当かどうかはわからないが、あまりにも彼らのことを私たちは一方的に知りすぎている。それらの情報から、別世界で育った彼らは実際付き合ったらめんどくさそうとか、例え自担でもそういう感想を抱くことがほとんどだ。好きが重なりすぎて天使にしか見えないから、同じ種族として捉えられなくて、従って恋愛対象に見ることもできないと冗談半分本気半分で思うこともある。犬は猫に恋しない。そんなかんじ。

 じゃあ、と絶対ジャニヲタじゃない人なら聞くのだ。「もしもね、奇跡が起きて付き合ってくださいって言われても付き合わないの?」と。

 そんなの光の速さで付き合うに決まってる。私なんぞが無礼にもお断りして、相手を傷つける理由が見当たらない(念押ししますが例えばの話です。ごめんなさい。)この絶妙なバランス、矛盾で「ファン」という位置付けは成り立っている、だからこそ、ジャニヲタであることは面白いのではないだろうか。私はそう考えている。

 前置きが長くなった。

 

 タイトルはジャニーズWEST「Eternal」のサビの一節である。ジャスミンお姉さん方からしたらおそらくシャカと言って過言でないジャニスト狂愛三部作最終話(現時点)だ。略奪愛のラストを飾るこの曲のこのフレーズが、どうしても頭から離れない。

「愛が止められない 止めたくない どこにも I can't let you go 輝く未来も涙も全てくれないか 刹那のKissでも Like a 永遠 終わりじゃ消せない情熱 世界中敵になっても 君を守り抜く 君がいないと Only Eternal Darkness」

全文はこちらから

Eternal - ジャニーズWEST - 歌詞 : 歌ネット

輝く未来も涙も全てくれないか

 この一節が頭から離れない、大きな理由として対比が挙げられる。「輝く未来」と「涙」は遠く離れている存在同士だ(涙を哀しい涙と仮定すれば。)輝く未来にはきっと希望が満ちている。それに対して涙から連想されるのは、哀しみ。

 ここからは憶測が含まれるので間違っていることもあると思うが、ご容赦いただきたい。

 輝く未来に対して、涙に関しては時間指定がない。従って涙を流しているのは今で、すなわちこの曲のヒロインである「君」は現在哀しみに暮れているのではないだろうか。絶望に暮れているのではないだろうか。もしそうなら、主人公のいう「君」の全てをくれないかというのは単に「君」に自分のものになって欲しいと言っているのではない。これから先にあるかもしれなかった「君」の希望も、今ある「君」の絶望も全て欲しいということなのだ。すなわち、希望も絶望も全て、今からこの先与えるのは自分だけであって欲しいという意味ではないだろうか。

 ただのヒロインへの口説き文句とも取れる一節だが、この短い主人公の一言からも狂気に溢れた愛が垣間見える。幸せにしたいんじゃない。何が何でも、自分一人だけのモノにしたいという強烈な欲望から出た一言なのだ。いかにその欲望が強烈で、もう止められないということも、実はこの一節だけでなくサビ全体に散りばめられた「矛盾」から読み取れる。

・ 愛が止められない(止めようとはした)止めたくない

・刹那のkissでも like a 永遠(永遠のよう)

一瞬のキスなのに永遠のように感じられる。それほど愛が大きいからなのだろうか...

・終わりじゃ消せない情熱

終わったら全て消えるはずである。でも、情熱が消せないと言っている。

・世界中敵になっても君を守り抜く

世界中敵になったら絶対守り抜くなんてできない。でも、守り抜くと言っている。

 どんなに無理だと、無謀だと思えることがあっても、主人公は「君」を絶対に失えないのだ。だって「君」がいないと、主人公には永遠の闇しか残らないから。

 最後まで「君」の気持ちが無視されたまま主人公の物語が終焉に向かっていく様子が、狂愛というテーマにぴったりだと思う。

 これほど醜くて、でも切ないほど美しい愛を歌いあげる彼らと、「お好み焼けば頭良くなる〜♪」とか言ってる彼らが同一人物だなんて信じられない、ありえない。だからアイドルはやめられないなんて、そう思うのだった。

 とかなんとか言ってたらキスマイアルバム詳細出た。ひとりで静かに発狂しつつ同士と連絡を鬼のように取っている。シェアハウスってなに。セルフプロデュースってなに。ソロ曲ってなに。はあ、むり。夜は更けていく。