舞台「Defiled」雑感〜あなたはなにをおもいましたか〜
雑感。
まだパンフもちゃんと読んでない状態で、思ったことを書き連ねます。
ネタバレ注意です!!!!
1回目はもう辛いくらいハリーに感情移入しちゃって、何度も涙が溢れては勝村さん演じるブライアンのコミカルさに笑って、の繰り返しだった。どちらかというとハリー側なんだと思う、私。自分の命を捧げるまではいけないけど、感覚的なもの神秘的なもの哲学的なものに魅力を感じがちなんだと思う。
大学でもそれこそ、目録とデータベース化にちょっと似たような研究をしていて。紙書籍と電子書籍を比べた時、紙書籍のほうが情報をより理解できる研究が実際にあるんです。
電子書籍より紙の本で読んだほうが、内容をよく記憶できる:研究結果 | ライフハッカー[日本版]
これを元にいろいろやってました。
例えば、世の中全ての書籍が電子化したら、人間全体の情報理解力が下がる、とか。それは私たちの豊かな生活を侵すんじゃないかな、とか。
だから触覚による記憶?ハリーが目録について説明してるときはもうわかるしかなかった。触覚は本当に覚えている。指先で触った感覚が、情報として脳に残っている。
「カードが僕たち司書の地図だった、だけどコンピュータでデータベース化することでカードをジャングルに放り込んでいるんだ!」
(曖昧ですが)まさにそうで、私たちはジャングルのなかから、たったひとつの情報をクリックひとつで簡単に見つけられるようになった。だから曖昧な記憶から辿って見つける、なんてことはしなくなった。情報同士のつながりなんて、そんなことは一切知らなくても知りたいことだけがわかる世の中になった。逆に、知ろうとしない限り一生知らない情報がたくさん、今の世の中には生まれているのかもしれない。
でも、実用化は止められない。
なんとなく好きだから、わからないけど大切だから、そんな理由は認められない。お金がないと私たちは生活できない。お金は働かないとやってこない。世の中の大体の仕事はどうやったらもっと便利になるか、常に効率化を図っているのではないだろうか。大抵の人は便利なものにお金を払うのだ。
じゃあ、豊かな生活ってなんなんだろう。実用化の前では価値がないのか。画一化が進んだ未来では、豊かという考え方自体変わってしまうのだろうか。
結婚してない、子どももいない私たちは、現実の生活ってものを語れない。
だからわからないのだとブライアンはハリーに諭した。そうかもしれない。知らないから無知だから、どうでもいいことが大事に思えるのかもしれない。
だけど、結局、結局大事だったのは、誰も彼に、ハリーに、「そうだね」と一言言ってくれる誰かが、最期までいなかったことじゃないだろうか。
なにがテクノロジーだ、そう言って、目の前から消えたハリー。ハリーと一緒に、またひとつテクノロジーに、実用化に勝てなくて、今まで私たちが大切にしていたはずの何かが消えた。その何かは進歩の過程で捨てるべきものなのか。そうだとしても、それを愛する気持ちをどう処理したらいいのか。こんな考え方が子どもじみているんだろうけど、もし今考えたこと全てくだらないと思う日が来たとしたら、もう私は人間じゃなくてロボットになっているんじゃないだろうか。それが、怖い。私が私でなくなることが。それはきっと、死ぬことと同じ恐怖だ。
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戸塚くんの顔がかっこいい
姿形は戸塚くんだけど、中身はまったくの別人。
戸塚くんの顔がかっこいい
閉演すぐは「めっちゃつらい」しか言えない
くまのプーさんのくだり好き
戸塚くんの顔がかっこいい
以上が雑感でした!明日が大阪千穐楽!心してみます!!!!!