底なし沼からお届けします

生きる糧があるよろこび。

2019-09-30から1日間の記事一覧

仮にピンク色のお星様がお隣のお兄さんだったら

「線香花火、最後のひとつだね。」 穏やかな声が耳を撫ぜる。幼い頃から好きだった。苦しいくらい優しい声音も、あたたかな眼差しも。誰にでもそうしてるんだってことも、知っていたけれど。それでも、ダメだった。他に誰も、彼以上に特別に思える人ができな…